DDU(関税抜き持込渡し)
読み方: | でぃーでぃーゆー |
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英語: | Delivered Duty Unpaid |
分類: | 貿易 |
DDUは、"Delivered Duty Unpaid"の略で、インコタームズ2000まで規定されていた、貿易において、仕向地持込渡し・関税抜き条件(関税抜き持込渡し条件)のことをいいます(インコタームズ2010より廃止)。
※インコタームズ(Incoterms):国際商業会議所(ICC)が制定した貿易取引条件の解釈に関する国際規則。
インコタームズ2000でのDDU
DDUは、インコタームズ2000(2000年-2010年)において、売主の戸口から買主の指定仕向地までの輸送費用および責任は売主が負担し、一方で輸入通関手続きおよび関税は買い主が負担するという条件となっていました。
また、グループ分類では、DAF(国境持込渡し)やDES(本船持込渡し)、DEQ(埠頭持込渡し)、DDP(関税込持込渡し)と共に、Dグループ(Arrival:到着条件)の一つでした。
DDUの廃止とDAPの新設
DDUは、かつて、インコタームズ(Incoterms)が規定した貿易取引条件の一つでしたが、商慣行の変化の中で、到着地でのターミナル料、特にコンテナ輸送の際の経費負担が不明確なため、インコタームズ2010より廃止され、その代わりに「DAP(Delivered at Place:仕向地持込渡し)」が新設されました。