管理変動相場制
読み方: | かんりへんどうそうばせい |
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分類: | 通貨制度 |
管理変動相場制は、為替相場(為替レート)を市場メカニズムに任せる形を取るものの、その国の政府・中央銀行が介入して為替レートを管理する制度をいいます。
実質的に固定相場制の一つで、現在、その代表例として、中華人民共和国の人民元で採用されており、中国人民銀行(中央銀行)が適宜介入して為替レートを管理しており、特に多額の対中貿易赤字を抱える米国が問題視しています。
一方で、管理変動相場制に対して、為替レートの決定を外国為替市場(マーケット)の需要と供給により自由に変動させる制度を「変動相場制(フロート制)」と言い、欧米や日本などの先進国や一部の新興国で採用されています。
※固定相場制:為替相場の変動を固定もしくは極小幅に限定する制度。