翌日物金利スワップ

読み方: よくじつものきんりすわっぷ
英語: Overnight Index Swap
分類: スワップ

翌日物金利スワップは、「OIS」とも呼ばれ、固定金利変動金利の翌日物レートを交換するスワップ取引をいいます(日本では1997年半ば頃から取引開始)。

数週間から2年間程度までの固定金利と翌日物レート(複利運用)を交換する金利スワップ(デリバティブ取引)で、現在、翌日物レートとして、日本円の場合は「無担保コールオーバナイトレート(加重平均値)」、米ドルの場合は「FF金利(Federal Funds Rate)」、ユーロの場合は「EONIA(Euro Overnight Index Average)」が参照されます。

また、固定金利は「OISレート」と呼ばれ、ほぼ金融政策(政策金利)の見通しだけを反映して決まるとされます。

一般に翌日物金利スワップには、政策金利に関する見通しが折り込まれているため、金融市場の先行き(予想)に対するマーケットの見方を示していると言われており、欧米市場では、現物資金または短期の債券取引に対するヘッジや裁定の手段として活発に取引が行われています。

◎翌日物金利を取引対象としているため、従来のヘッジ手段と比べて、金利変動に対するよりきめ細かなリスク管理が可能である。

◎OISレートは、リスク・フリー・レート(Risk Free Rate:RFR)の一つとしても使われている。

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