フェデラル・ファンドレート(FF金利)

英語: Federal Funds Rate
分類: 金利

フェデラル・ファンドレート(Federal Funds Rate)は、「FF金利(FFレート)」とも呼ばれ、アメリカ合衆国の短期金利の代表的指標で、FRS(連邦準備制度)に加盟している民間銀行が、準備預金の過不足を調整するために、無担保で相互に貸し借りをする際に適用される金利をいいます。

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フェデラル・ファンドとFF金利

米国において、民間銀行は預金残高に応じて、連邦準備銀行に預金残高の一定割合を無利子の準備預金として預け入れることが義務付けられており、この準備預金を「フェデラル・ファンド(Federal Funds:FF)」と言い、その資金を短期金融市場(フェデラル・ファンド市場)で調達する際の金利が「FF金利」です。

FF金利の位置づけについて

FF金利は、米国の中央銀行であるFRB短期金融市場を操作する目的で変動させる主要な政策金利で、日本の無担保コール翌日物レートに相当します。

現在、金融政策を検討するFOMC(連邦公開市場委員会)でFF金利が決定され、またFRB(連邦準備制度理事会)は、FF金利の目標を誘導することにより、米国の金融市場における資金の需給調節を行います。

具体的には、FRBの指示を受けて、ニューヨーク連銀が市中から証券を買い取って市場に資金を供給したり、手持ちの証券を売って資金を吸収したりするなどの公開市場操作(オペ)を通じて、FF金利を誘導することになります。

FF金利の変動について

FF金利は、米国のフェデラル・ファンド市場において、銀行間の取引が成立する毎に時々刻々と変化します。通常、その動向として、景気が減速して資金需要が少ない時は、資金量が豊富なため金利水準は下がり、逆に景気が上昇して資金需要が出てくると、資金が足りなくなるため金利水準は上がることが多いです。

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