連邦準備制度(FRS/Fed)

読み方: れんぽうじゅんびせいど
英語: Federal Reserve System(The Fed)
分類: 米国

FRS(Fed)は、"Federal Reserve System"の略で、日本語では「連邦準備制度」と呼ばれ、アメリカ合衆国の中央銀行の制度をいいます。

1913年の連邦準備法(Federal Reserve Act)に基づいて創設されたもので、連邦準備制度理事会(FRB)、連邦準備銀行、連邦公開市場委員会(FOMC)連邦諮問委員会(FAC)、および加盟銀行(FRSに加盟している市中銀行)によって構成されます。

一般に連邦準備制度(FRS)では、首都のワシントンD.C.にある「連邦準備制度理事会(FRB)」が、米国の主要都市にある「12の連邦準備銀行」を統括する組織形態となっています。

具体的には、FRBが国の中央銀行(FRSの統括機関)に相当し、金融政策の策定や実施などを主な任務とし、FRSの活動の最終責任を負うのに対して、12の連邦準備銀行は、加盟銀行の監督や規制、加盟銀行の法定準備金の保有、連邦準備券(ドル紙幣)の発行など各国の中央銀行と同じような活動を行っています(公開市場操作は、FOMCの決定に基づいて、ニューヨーク連銀を通じて行う)。

なお、FRSでは、株式を発行していませんが、各地区にある12の連邦準備銀行では株式を発行しており、これは日本銀行と異なり、その株式を政府は所有しておらず、各連邦準備銀行によって管轄される個別金融機関が出資(株式の所有)義務を負っています。

<米国の連邦準備銀行(12地区に分割)>

・第1地区:ボストン連邦準備銀行
・第2地区:ニューヨーク連邦準備銀行
・第3地区:フィラデルフィア連邦準備銀行
・第4地区:クリーブランド連邦準備銀行
・第5地区:リッチモンド連邦準備銀行
・第6地区:アトランタ連邦準備銀行
・第7地区:シカゴ連邦準備銀行
・第8地区:セントルイス連邦準備銀行
・第9地区:ミネアポリス連邦準備銀行
・第10地区:カンザスシティ連邦準備銀行
・第11地区:ダラス連邦準備銀行
・第12地区:サンフランシスコ連邦準備銀行

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