先物理論価格
読み方: | さきものりろんかかく |
---|---|
分類: | 先物 |
先物理論価格は、現物の価格を基準に算出される、先物の理論上の価格をいいます。これは、株価指数先物取引や債券先物取引、商品先物取引などにおいて使われる概念で、現物価格に金利負担分などを調整したものとなっており、また算出式については、取引の種類によって異なります。
一般に先物理論価格は、各種取引をする際に使われますが、例えば、裁定取引では、先物理論価格よりも高くなっている割高な先物を売却するのと同時に現物を購入する「裁定買い」と、先物理論価格よりも低くなっている割安な先物を購入するのと同時に現物を売却する「裁定売り」が行われます。
●株価指数先物の先物理論価格
先物理論価格=現物価格×{1+(短期金利-配当利回り)×(満期までの日数/365)}
●債券先物の先物理論価格
先物理論価格=現物債の価格-現物債の価格×{(直利-短期金利)×(満期までの日数/365)}
●商品先物の先物理論価格
先物理論価格=現物価格+{現物価格×金利×(日数/365)}+{保管料(倉庫料+保険料)×(日数/365)}
※先物取引は一定期間を経過した後に清算する取引であることから、どの取引でも、現物価格に先物取引の開始から清算までの期間の金利分を加えている。