PMI
読み方: | ぴーえむあい |
---|---|
英語: | Purchasing Manager's Index |
分類: | 景気関連 |
PMIは、マーケットにおいては、経済指標の一つである「Purchasing Manager's Index(購買担当者景気指数)」として知られ、またマネジメントにおいては、M&A用語の一つである「Post Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)」として知られています。
ここでは、経済指標とM&Aに関する「PMI」について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
PMI(Purchasing Manager's Index)
PMIは、"Purchasing Manager's Index"の略で、日本語では「購買担当者景気指数」とも呼ばれ、製造業やサービス業の購買担当者を対象にアンケート調査や聞き取りなどを行い、新規受注や生産高、受注残、価格、雇用、購買数量などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数をいいます。
現在、世界の多くの国・地域で用いられている代表的な経済指標の一つで、特にマーケットにおいては、米国のISM製造業景気指数やISM非製造業景気指数、中国の中国製造業購買担当者景気指数、ユーロ圏のユーロ圏総合PMIなどが注目されています。
PMIの仕組み
PMIは、その国・地域の企業の購買担当者に直接調査した結果を積み上げて算出されるため、景気実態を正確に映し出しやすいのが特徴となっています。通常、景況感の改善と悪化の分岐点となるのが50で、本指数が50を上回ると「景気拡大(景気が上向き)」、一方で50を下回ると「景気後退(景気が下向き)」を示唆すると言われます。
・景気が良くなると思う人が多いほど指数は高くなる
・景気が悪くなると思う人が多いほど指数は低くなる
PMIの先行性
PMIは、発表時期が国内総生産(GDP)など他のマクロ経済指標より早く(速報性が高く)、その中でも「製造業のPMI」は、将来の景気動向を占う「先行指数」として広く注目されています。
これに関しては、原材料や部品などを調達する製造業の購買担当者が、取引先の動向や製品の需要、自社の生産計画などを見極めた上で仕入れを行うため、その景況感は数カ月先の景気動向を敏感に映すとされるからです。
PMI(Post Merger Integration)
PMIは、"Post Merger Integration"の略で、日本語では「ポスト・マージャー・インテグレーション」と呼ばれ、M&A(合併・買収)の実行後にシナジー効果を実現して、企業価値を最大限に向上させるための統合プロセス全体を意味する用語となっています。
一般に企業の統合プロセスには、「経営統合」と「業務統合」と「意識統合」の三段階があり、その膨大な範囲に渡る統合を成功させるためには、全体との整合性を取りながら個々の統合作業を進める必要があります。
・経営統合:理念・戦略やマネジメントフレームの統合
・業務統合:業務・インフラや人材・組織・拠点の統合
・意識統合:企業文化や社風の統合