資本保全バッファー
読み方: | しほんほぜんばっふぁー |
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英語: | Capital conservation buffer |
分類: | 金融規制 |
資本保全バッファーは、バーゼル3で導入された資本バッファーの一つで、景気いかんに関わらず、将来のリスクに備える資本をいいます。
具体的には、金融市場の動向や経済情勢の変化などによって生じる恐れのある損失の吸収のために増強するもので、全ての金融機関に対して一律に積増しが求められているものであり、現在、最低所要水準に上乗せして、普通株式等Tier 1で2.5%の積み上げが求められています。
一般に資本保全バッファーは、将来の経済危機等の非常時に備え、取り崩しが可能な資本を一律に積み上げておくものなので、2.5%という水準を割り込んでも、すぐに業務改善計画の提出等の早期是正措置を課されるわけではありません。
ただし、この水準を割り込み、普通株式等Tier 1比率の合計(最低所要水準+資本保全バッファー)が7%を下回った場合は、その程度に応じ、配当や賞与、自社株買いなどの資本の社外流出に制限が課されます。