パリパス条項
読み方: | ぱりぱすじょうこう |
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英語: | Pari passu clause |
分類: | 契約 |
パリパス条項(Pari passu clause)は、債務者は複数の債権者に対して平等に返済していかなければならないという条項をいいます。
ラテン語の「pari pass(同じ歩調で、足並みをそろえて、公平に)」に由来する法律用語で、債権者が将来の債権者を含む他の債権者と返済順位に関して平等に扱われることを約するものとなっています。
一般にパリパス条項は、ローン契約では、返済順位において、優先劣後のない同順位である旨を定めた条項となっています。また、無担保社債の発行では、起債企業が他のいかなる無担保債務に対しても、当該債権者に優先した弁済権を与えないことを定めた条項となっています。
なお、パリパス条項に違反し、債務者が他の債権者との間で担保権等を設定した場合には、債権者は直ちに債務者に対して期限の利益を喪失させ、返済を求めることができるとされます。
※担保債権者については、その被担保債権の支払権利を排除しないため、本条項の対象にしないことになっている。