クローズドエンド型投資信託
読み方: | くろーずどえんどがたとうししんたく |
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英語: | Closed-end fund |
分類: | 投信区分 |
クローズドエンド型投資信託は、発行元が投資家の請求による解約(買い戻し)に応じる保証をしていない投資信託(ファンド)をいいます。
具体的には、ファンドの換金方法の可否を基準にした分類で、ファンドの発行する証券を、投資家の請求に応じて、運用期間の途中で資産を取り崩して換金することができないファンドを指します。
一方で、クローズドエンド型投資信託に対して、発行元が投資家の請求による解約(買い戻し)に応じる保証をしているファンドを「オープンエンド型投資信託」と言います。
一般にクローズドエンド型投資信託は、資産の取り崩しによる換金には応じていませんが、その代わりに投資家が現金化できるようにするため、証券取引所などに上場して、株式と同じように売買されるものがほとんどとなっています。
現在、日本においては、「REIT(不動産投資信託)」や「ETF(上場投資信託)」などが該当します。
<クローズドエンド型投資信託の主な特色>
◎発行する証券が取引所に上場されているファンドは、市場価格で売却することによって換金することができる。ただし、この場合の市場価格は、需給関係によって決まるため、純資産価額とは一致せず、実際よりも高く評価されることもあれば、低く評価されることもある。
◎組入資産の純資産価額に基づく解約(買い戻し)を原則として認めていない一方で、満期まで発行する証券の買い戻しがされないため、資金量は安定している。また、取引所で売買されるファンドは、満期までの間、証券の持ち主が変わるだけである。
◎不動産や未上場株式など流動性に乏しく、日々、時価評価することが困難であるような資産に対して投資を行う場合にも、運用期間中の資金の流出がないため、ファンドを設定できる。