排出権取引
読み方: | はいしゅつけんとりひき |
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英語: | Emission Trading |
分類: | 環境 |
排出権取引(Emission Trading)は、温室効果ガスを排出する権利を国や企業の間で売買することをいいます。
地球温暖化問題を背景に、複数の国が協力して排出削減目標を達成するために設けられた京都メカニズムの一つで、排出権取引以外にも、「クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism)」や「共同実施(Joint Implementation)」といった仕組みがあります。
◎排出権とは、国や企業などに対し、温室効果ガスを一定量排出してもよいという割り当てのこと。
◎温室効果ガスとは、二酸化炭素やメタンなど、太陽からの熱を地球に封じ込めて、地表を暖める働きがあるガスの総称。
現在、各国が設定した排出削減目標を達成する一つの補完手段として「排出権取引」が使われており、国や企業が一定以上の温室効果ガスの抑制に成功したり、目標数値に足りなかった場合に、抑制超過分や不足分を市場(マーケット)で取引することができます。
また、本取引では、市場取引という効率的なメカニズムを取り入れることによって、低コストで温室効果ガスの削減につなげようという狙いもあります。
<排出権取引のトレード方法>
●キャップアンドトレード
排出枠(キャップ)を基準として、各国・企業がそれぞれに配分されている枠(キャップ)をめぐって取引する方法。
●ベースラインアンドクレジット方式
削減プロジェクトを行い、削減プロジェクト活動を行わない場合と比べた削減量(ベースライン)をクレジットとして取引する方法。