グリーンイノベーション

グリーンイノベーション（Green Innovation）は、世界的な課題である環境問題に対して、社会の持続的な発展のために多様な科学技術や社会的な思考の変革を基に展開する多様な取り組みをいいます。

特に固定的な定義はありませんが、広範囲な分野を対象とするもので、具体的には以下のようなものが挙げられます。

●環境・資源・エネルギー分野の革新的な技術等の研究開発と成果の実用化のためのシステム転換の一体的推進
●新たな発想（考え）を活用することによるライフスタイルやビジネススタイルなどの転換
●地域における農林業の再生や街づくり（緑のダム、コンパクトシティ等）他

一般にグリーンイノベーションは、低炭素社会や循環型社会、自然共生社会の構築にも通じ、現在、その潮流は世界的なものとなっており、様々な取り組みが行われています。

国際的には、2008年11月に米国のオバマ大統領がグリーン・ニューディールを提唱したことで世界に一つの潮流を作り出し、また欧州や日本、中国なども類似の構想を打ち出しました（米国では、トランプ政権で一時頓挫したものの、バイデン政権で復活した）。

＜グリーン・ニューディールについて＞

2008年7月にグリーン・ニューディール・グループが発表し、NEF（New Economics Foundation）により出版されている報告書、またはその内容に沿った政策の名称で、地球温暖化や世界金融危機、石油資源枯渇に対する一連の政策提言の概要が記されている。