アフリカ開発銀行(AfDB)
読み方: | あふりかかいはつぎんこう |
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英語: | African Development Bank(AfDB) |
分類: | 国際機関 |
アフリカ開発銀行(AfDB)は、主にアフリカ地域加盟国(RMC)の経済および社会の開発の推進を目的とした国際開発金融機関(MDBs)をいいます。
1963年8月にスーダンのハルツームで行われた会議で設立協定が採択・署名され、1964年9月に協定が発効し、1966年7月から業務を開始しました。本部はコートジボワールのアビジャンに置きますが、2003年よりコートジボワールの政情不安により、チュニジアのチュニスに暫定的に本部を移転しています。
◎AfDBの授権資本は、54のアフリカ独立国(域内加盟国)と27のアフリカ以外の国(域外加盟国)、計81の加盟国より拠出されている(2020年12月31日時点)。
◎日本は1983年に加盟して以来、域外加盟国中、米国に次ぐ第2位の出資国としてAfDBの政策や活動に深く関与・貢献しているほか、日本の金融市場はAfDBの重要な資金調達先の一つとなっている。
現在、アフリカ開発銀行は、特別基金として設立された「アフリカ開発基金」と「ナイジェリア信託基金」と共に、「アフリカ開発銀行グループ」を形成しています。
アフリカ開発銀行(AfDB)
1966年に業務開始。アフリカ開発銀行グループの非譲許的融資の窓口。主な目的は、域内加盟国の経済的開発および社会的進歩を個別に、また集団的に寄与すること。対象国の開発活動に対して融資を行うと共に、民間部門開発(政府保証無しの貸付)や多国籍プロジェクトに向けた貸付も行っている。
アフリカ開発基金(ADF)
1972年に設立、1974年に業務開始。アフリカ開発銀行グループの譲許的融資の窓口。アフリカ開発銀行が運営し、加盟国(ドナー国)と被支援国で構成され、主な目的は、融資及び無償資金の供与を通じ、アフリカの低所得国の貧困を減らし、経済的発展及び社会的進歩を促すこと。
ナイジェリア信託基金(NTF)
1976年にアフリカ開発銀行グループとナイジェリア政府の合意により設立。主な目的は、経済や社会情勢、今後の見通しを考慮した場合に、譲許的融資が必要と判断される低所得の域内加盟国に対し、その開発努力への支援を提供すること。