イスラム開発銀行(IsDB)
読み方: | いすらむかいはつぎんこう |
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英語: | Islamic Development Bank(IsDB) |
分類: | 国際機関 |
イスラム開発銀行(IsDB)は、OICに加盟する、イスラム圏の諸国をメンバーとする多国間金融機関(地域開発金融機関)をいいます。
OICとは、"Organization of Islamic Conference"の略で、日本語で「イスラム協力機構」とも呼ばれ、1971年に設立された、イスラム諸国間の連帯や協力推進などを目的とした国際連合に常任代表を有する国際機構をいいます。
第一次石油危機が発生した1973年に、産油国のサウジアラビアなどが中心となって、原油価格の急上昇などで生じた途上国間の所得格差や個人間の貧富格差などを調整するために設立され、本店はサウジアラビアのジッダに置かれています。
◎IsDBの目的は、中東やアフリカ、アジアなどのイスラム圏の金融・人材育成・経済協力の促進や、イスラム金融の拡大を通じた加盟国の社会経済開発の推進などとなっている。
◎IsDBの機能として、産油国のオイルマネーをイスラム圏の他の諸国の支援のために還流させる機能を持つと共に、分割払いによる物資供与などイスラム金融の仕組みに沿った支援事業などに特色がある。
なお、イスラム開発銀行の傘下には、民間部門の育成を通じて同行の業務を補完する「イスラム民間開発公社(Islamic Corporation For Development of Private Sector)」もあります。