アセアン経済共同体(AEC)
読み方: | あせあんけいざいきょうどうたい |
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英語: | ASEAN Economic Community(AEC) |
分類: | ASEAN |
アセアン経済共同体(ASEAN経済共同体)は、「AEC」とも呼ばれ、2015年12月31日に発足した、東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国による経済共同体をいいます。
1990年代から議論が進められてきた「ASEAN共同体構想」の中核となるもので、ASEANに加盟する10カ国が物品・サービスの貿易や資本、人の移動の自由化などを進める包括的な経済連携となっています。
現在、AECのブループリント(工程表)には、(1)単一の市場と生産拠点、(2)競争力のある経済圏、(3)公平な経済開発、(4)グローバル経済への統合、の四点が掲げられ、それぞれに優先項目とスケジュールが記されており、発足前から関税撤廃などできる部分からの自由化の取組みが始まっており、また発足後もその取組みは続きます。
◎ASEAN共同体構想は、「ASEAN経済共同体」のほか、「ASEAN政治・安全保障共同体(APSC:ASEAN Political-Security Community)」「ASEAN社会・文化共同体(ASCC:ASEAN Socio-Cultural Community)」からなる地域統合構想。
◎加盟国間おいて、経済発展の度合いに大きな差があることから、通貨統合や対外統一関税までは踏み込まない緩やかな統合となっている。
◎発足時(2015年末)の域内総人口は6億人を超え、域内GDP総計はインドを上回る2兆5千億ドルとなっている。