欧州銀行監督機構(EBA)
読み方: | おうしゅうぎんこうかんとくきこう |
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英語: | European Banking Authority(EBA) |
分類: | EU |
欧州銀行監督機構(EBA)は、「欧州銀行監督庁」や「欧州銀行監督局」とも呼ばれ、欧州連合(EU)加盟各国の銀行監督当局を統括する機関をいいます。
欧州連合(EU)において、前身の欧州の銀行監督当局で構成する「欧州銀行監督委員会(CEBS:Committee of European Banking Supervisors)」を発展させる形で、2010年11月に欧州議会で設立が決議され、2011年1月に発足したものです(本部はフランスのパリ)。
◎EBAの役割は、EU加盟各国の金融当局と連携しながら域内の金融機関を監督することで、金融危機時の対応などでは、前身の欧州銀行監督委員会よりも強い権限が与えられている(各国当局や各金融機関へ要請や要求を行うことも可能)。
◎EU全体で、金融市場のマクロの健全性と個別金融機関のミクロの経営状況を把握する仕組みの一つにもなっている。
現在、EBAは、「欧州金融監督制度(ESFS:European System of Financial Supervision)」を構成する機関の一つで、EUにおける金融市場の正常な機能と不可侵性、または金融システムの安定性が深刻な危機に晒されるような動向が見られる場合には、各国の規制当局の講ずる措置を積極的に容易化・調整することができます。
なお、ESFSは、EBAの他に、欧州システミックリスク評議会、欧州保険企業年金監督庁、欧州証券市場監督庁、欧州監督当局合同委員会、加盟国の管轄当局・監督当局から構成されています。