バフェット指標
読み方: | ばふぇっとしひょう |
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英語: | Warren Buffett Indicator |
分類: | 各種指数 |
バフェット指標は、投資の神様とも呼ばれる、ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett)が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。
ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくもので、通常、ある国の株式相場に急落の可能性は高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る場合に使われます(指標の一つとして、他の指標と併せて使うのが良い)。
元々は、米国市場の動向を見るのに使われていましたが、今日では、証券市場が発達し、外国為替取引の規制がない他の先進国でも有効とされています。一方で、本指標の使い方で難しいところは、割高とは言えても、いつ暴落するかが分らないことで、時として数年以上も割高であり続けることもあるのでご注意ください。
◎GDPの比較対象となる株式時価総額については、米国市場においては、Wilshire 5000が、また日本市場においては、東証プライム市場が使われることが多い。
◎統計上の問題があり信頼性は落ちるが、世界のGDP総額と世界の株式時価総額を比べることで、世界の株式市場の過熱感を見る場合にも使われることがある。
◎これまで、米国のITバブル(1998-2000)やサブプライムバブル(2006-2007)で過熱気味(暴落シグナル)を示していたほか、日本の不動産バブル(1998-1989)でも過熱気味を示していた。