払済保険

払済保険は、生命保険の変更制度の一つで、将来の保険料の払込みを中止し、その時点の解約返戻金を元に、保険期間が同一で、保険金額を減額した小型の保険に変更することをいいます。

具体的には、何らかの理由で保険料が払えなくなった場合や、新しい保険に入った一方で従来の保険も残しておきたい場合などに、保険料の払込みを中止し、変更時の解約払戻金を一時払保険料に充当し、従来の契約の保険期間を変えずに、保障額の少ない保険（同じ保険種類または養老保険）に変更できる方法を指します。

目次：コンテンツ構成

• 払済保険の主なポイント
• 払済保険への変更と復旧

払済保険の主なポイント

払済保険は、延長保険と同様、途中から保険料を払い込まずに、保険契約を有効に継続したい場合に活用できます。

・保険料の支払いを中止しても、ある一定の保障を従来の保険期間のまま継続できる制度
・その時点の解約返戻金を元に、保険期間をそのままにした小型の保険（同じ保険種類または養老保険）に変更
・同一の保険で継続する場合、保障額は減額されるが、予定利率は変わらず
・変更後は、リビングニーズ特約を除き、全ての特約はなくなる
・解約返戻金が少額の場合や保険の種類によっては、変更できないこともある（保険会社では変更時の最低金額を設定）

払済保険への変更と復旧

払済保険では、付加している各種特約は消滅しますが、リビングニーズ特約については継続されることが多いです。

また、払済保険へ変更した後でも、通常３年以内であれば、元の契約内容に戻すことができる「復旧」という制度があり、それを実施する際には、所定の金額を保険会社に払い込み、保険会社の指定した医師による診査または告知が改めて必要となります。

※復旧できる期間は、保険会社により異なるので要確認、健康状態によっては復旧できないこともあり。