自損事故保険

自損事故保険は、自動車保険（任意保険）の一つで、運転者（被保険者）自身の過失で、運転者や同乗者が死傷し、自動車損害賠償責任保険で補償されない場合に保険金が支払われる保険をいいます。

通常、対人賠償保険や人身傷害補償保険を契約すると自動的にセットされ、契約時にあえて保険金額などを設定する必要はなく、特約保険料の支払いも必要ありません。また、保険金については、搭乗者傷害保険とは別に支払われます。

目次：コンテンツ構成

• 自損事故保険の支払対象
• 自損事故保険の補償内容

自損事故保険の支払対象

自損事故保険は、任意保険の中で、他の保険と比べて目立たないせいか、その存在自体や内容をよく知らない人が結構多いですが、運転者本人の自爆型の事故では頼りになる保険ですので、その内容はしっかりと理解しておきましょう。

一般に自損事故保険で保険金が支払われる対象は、電柱にぶつかったり、カードレールに突っ込んだり、ハンドル操作を誤ってガケから転落したり、センターラインを超えて対向車に衝突したりというように、運転者自身に100％過失があるような事故による「搭乗者のケガや死亡などの補償」についてです（自賠責保険で補償されない場合）。

なお、酒酔い運転や無免許運転、自殺など故意の事故は対象外となっています。

自損事故保険の補償内容

自損事故保険の補償内容と保険金額は、保険会社で決っており、搭乗者傷害保険とは別に保険金が支払われます（下記は一例）。

・死亡：1,500万円
・後遺障害：50～1,500万円
・入院：1日あたり6,000円（100万円が限度）
・通院：1日あたり4,000円（100万円が限度）