順ザヤ

順ザヤ（順鞘）は、投資対象（保有銘柄）の値動きが予想通りに推移し、買付価格よりも現在価格や売却価格の方が高くなり、利益が出ている状態をいいます。

具体的には、売り値が買い値より高いというように、値段の開きが予想した状態や本来あるべき状態になっていることを指し、また相場において、二つの銘柄を比較した時に、本来高いはずのものが高く、本来安いはずのものが安くなる場合にも使われます（例えば、先物価格が現物価格を上回っている順当な状態など）。

さらに、上記の他にも、先物取引において、当限より中限が高く、中限より先限が高くなっている相場を意味することもあります。

＜本用語の使用例＞

・外債からの利息収入が円安により大幅に増加したことを主因に順ザヤを確保している
・短期金利が引き下げられれば、イールドカーブはわずかに順ザヤに戻るかもしれない
・今の原油市場は、順ザヤだからと言って単純に現物を買って、先物で売る契約をすればいつも利益が出る訳ではない