債権償却

債権償却は、債権が回収不能となった場合、または債権が回収不能と見込まれる場合に、その債権について、会計上の損失処理を行うことをいいます。

具体的には、倒産した取引先や実質的に破綻している取引先に対する債権について、会計面において、回収不能額を損失計上することであり、通常、債権償却の前に、担保権の実行、保証の履行請求、破産財団からの配当の見込みなどによって、どの程度、債権を回収できるのかを見極める必要があります。

一般に債権償却には、回収不能額を貸借対照表（バランスシート）の資産項目から引き落として損失処理を行う「直接償却」と、回収不能見込額を資産の控除項目の貸倒引当金に計上することにより損失処理を行う「間接償却」の二つがあります。