パシフィック取引所(PCX)
読み方: | ぱしふぃっくとりひきじょ |
---|---|
英語: | Pacific Exchange(PCX) |
分類: | 取引所(米国) |
パシフィック取引所(PCX)は、その昔、アメリカ合衆国のカリフォルニア州のサンフランシスコにあった地方証券取引所をいいます。
1882年に創設された「The San Francisco Stock and Bond Exchange」が源流で、1957年にロサンゼルス・オイル取引所と合併して「パシフィック・コースト証券取引所」になり、また1973年に「パシフィック証券取引所」に名称変更され、そして1997年に「パシフィック取引所」となりました(米国の証券取引所の中で、最初に株式会社となった取引所)。
2005年にパシフィック取引所は、新興の電子取引所であるアーキペラゴ取引所(Arca Ex)の持株会社である「アーキペラゴ・ホールディングス(Archipelago Holdings)」に買収され、パシフィック取引所の株式とオプション取引はArca Exに吸収されました。
その後、アーキペラゴ・ホールディングスは、2006年にNYSEに買収されて「NYSEグループ」となり、2007年にNYSEグループがユーロネクストと合併して「NYSEユーロネクスト」となり、そして2013年にNYSEユーロネクストがインターコンチネンタル取引所(ICE)に買収され、現在は、ICEのNYSE傘下となっています。
ちなみに、今日において、パシフィック取引所を源流として持つものには「NYSE Arca Equities」と「NYSE Arca Options」があります。
※2014年にICEが収益性の高いデリバティブ取引に経営資源を集約するため、現物株取引主体のユーロネクストはIPOでスピンオフ(分離・独立)。