アメリカン証券取引所
読み方: | あめりかんしょうけんとりひきじょ |
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英語: | American Stock Exchange(AMEX) |
分類: | 取引所(米国) |
アメリカン証券取引所は、「AMEX」とも呼ばれ、その昔、アメリカ合衆国のニューヨーク市のウォール街にあった、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に次いで2番目に大きい証券取引所をいいます。
AMEXの起源は、街路上で取引を行っていた証券取引所が発祥で、最盛期には1,000を超える上場銘柄だけでなく、非上場銘柄も登録銘柄として取引され、米国株式市場において「二部的な役割」を長く果たしてきました。
しかしながら、時代が変遷する中、小型成長株を多く扱うNASDAQの発展に伴い、取引高が頭打ちとなって低迷し、1998年にNASDAQの運営会社の傘下に置かれました。その後、分離されて、NASD(全米証券業協会)の傘下に置かれ、個別株オプションやETFなどのニッチな上場品目を増やして生き残りを図りました。
2008年にNYSEユーロネクストが、株式市場より高い手数料が見込めるオプションや上場投信、現物商品などを強化する狙いから、AMEXを買収し、「NYSE Alternext U.S.」に名称変更されました。その後、取扱商品が再編され、2009年に「NYSE Amex Equities」、2012年に「NYSE MKT」、2017年に「NYSE American(現名称)」に名称変更されました。
なお、AMEXを買収したNYSEユーロネクストは、2013年にインターコンチネンタル取引所(ICE)に買収され、2014年にユーロネクストについてはスピンオフ(分離・独立)されました。