ユーロネクスト(Euronext)
英語: | Euronext |
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分類: | 取引所(欧州) |
ユーロネクスト(Euronext)は、フランスのパリ、オランダのアムステルダム、ベルギーのブリュッセル、ポルトガルのリスボン、アイルランドのダブリン、ノルウェーのオスロ、イタリアのミラノにある各証券取引所の運営および関連する金融サービスを提供する取引所運営会社をいいます。
世界有数の取引所グループの一つで、登記上の本拠をオランダのアムステルダムに置き、また運営会社はユーロネクスト・パリに上場しています。
<ユーロネクストの取引所(マーケット)>
・Euronext Paris
・Euronext Amsterdam
・Euronext Brussels
・Euronext Lisbon
・Euronext Dublin
・Oslo Bors
・Borsa Italiana
目次:コンテンツ構成
ユーロネクストの沿革(2007年以前)
ユーロネクスト(Euronext)は、現物取引およびデリバティブ取引のシステムを統合することでクロスボーダー取引を容易にすると共に、複数の取引所からの注文を1カ所に集めることで流動性の向上を図ることを目的に、パリ証券取引所、アムステルダム証券取引所、ブリュッセル証券取引所の3つの取引所が合併して、2000年9月に設立されました。
取引所運営会社の設立で、各証券取引所は、ユーロネクスト・パリ、ユーロネクスト・アムステルダム、ユーロネクスト・ブリュッセルに改称されました。その後、2002年にリスボン証券取引所とロンドン国際金融先物取引所(LIFFE)が加入し、リスボン証券取引所はユーロネクスト・リスボンに改称され、またユーロネクストの派生商品取引部門はLIFFEに統合されました。
ユーロネクストの沿革(2007年-2013年)
2007年にユーロネクスト(Euronext)は、ニューヨーク証券取引所を運営する米国のNYSEグループと合併して、初の大西洋をまたぐ国際的な証券取引所グループが誕生し、会社名が「NYSEユーロネクスト」となりました。
当時、本拠は米国のニューヨーク、欧州本部はフランスのパリに置かれ、またLIFEは「NYSE Liffe」に改称されました。
ユーロネクストの沿革(2013年以後)
2013年にNYSEユーロネクストが、米国のインターコンチネンタル取引所(ICE)に買収され、さらに2014年にICEが収益性の高いデリバティブ取引に経営資源を集約するため、現物株取引主体のユーロネクストをIPOでスピンオフ(分離・独立)し、再度、ユーロネクストに戻りました。
※NYSEとNYSE Liffeについては、ICEグループにとどまった(その後、NYSE Liffeは、ICE Futures Europeに統合)。
そして、ユーロネクストは、欧州に回帰後、2018年にアイルランド証券取引所を買収し、「ユーロネクスト・ダブリン」に名称変更しました。さらに、2019年にオスロ証券取引所を買収し、2021年にイタリア証券取引所を買収し、傘下の取引所を拡大しました。