自然利子率
読み方: | しぜんりしりつ |
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分類: | 金利 |
自然利子率は、「中立利子率」や「均衡実質金利」とも呼ばれ、経済(景気)に対して、緩和的でも引き締め的でもない中立的な金利(利子率)をいいます。
景気を刺激も抑制もしないとされる短期金利の水準で、中央銀行の金融政策を決定する際に重視されますが、一方で各種推計には幅もあります。また、自然利子率が低ければ、景気が後退した場合に政策金利を引き下げても効果が薄くなります。
一般に物価上昇分を加味した(名目利子率から期待インフレ率を差し引いた)実質金利は消費や投資に影響を与えると言われており、通常、実質金利が自然利子率を下回ると景気が刺激され、逆に自然利子率を上回ると景気が冷やされます。
<自然利子率と実質金利の関係>
・実質金利が自然利子率を上回ると景気抑制
・実質金利が自然利子率を下回ると景気刺激
なお、中長期的な実質金利は、潜在成長率と類似するとされています。