国民皆年金
読み方: | こくみんかいねんきん |
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分類: | 概念 |
国民皆年金は、全ての国民が何らかの公的年金制度の対象になっていることをいいます。
日本においては、1961年の国民年金制度の実施により実現したもので、現在、自営業者や無業者も含め、基本的に20歳以上60歳未満の全ての人が公的年金制度の対象になっており、第1号被保険者、第2号被保険者、第3号被保険者のいずれかに該当します。
一般に国民皆年金では、大きな人口を対象とした安定的な保険集団が構成されるため、社会全体で老後の所得に対応していくことが可能になります。また、基礎年金の費用については、国民全体で公平に負担する仕組みになっています。
<国民皆年金の経緯について>
◎公的年金制度が「被用者年金制度(厚生年金等)」からスタートし、1961年に自営業者や農林漁業者などを対象とした「国民年金制度」ができ、国民皆年金が実現した。
◎1985年の法改正により、全国民共通の仕組みとして「基礎年金制度」ができ、就業形態によって1階や2階といった体系に組み直された。