企業型確定拠出年金(企業型年金)
読み方: | きぎょうがたかくていきょしゅつねんきん |
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分類: | 確定拠出年金 |
企業型年金は、「企業型DC」とも呼ばれ、「企業型確定拠出年金」の略称をいいます。これは、事業主(企業)が運営主体となり、その企業に勤めている従業員を対象とした企業年金としての確定拠出年金を指し、勤務先に導入されている場合に利用することができます。
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企業型確定拠出年金(企業型年金)の仕組み
確定拠出年金とは、確定拠出年金法に基づき、予め毎月の掛金額を決めておき、積立金の運用成績に応じて、将来に受け取る年金給付額が決まる年金制度をいい、その一形態である「企業型年金」は、事業主(企業)が運営主体となり、その企業に勤めている従業員を対象としたものです。
◎従業員一人ずつに専用口座が設けられ、その口座に毎月の掛金や運用収益が蓄積される。
◎実際の運用については、事業主が用意した金融商品(運用商品)の中から自分自身の判断(自己責任)で選定する。
◎運用リスクは加入者本人(従業員)が負うことになるため、それをバックアップする投資教育が重要となる。
◎2012年から「マッチング拠出」として、企業型年金規約に定めることで、従業員(個人)の拠出も可能になっている。
企業型年金の従業員のメリットとデメリット
企業型確定拠出年金(企業型年金)は、従業員にとって、以下のようなメリットとデメリットがあります。
企業型年金の従業員の主なメリット
・運用方法は加入者個人で決めることができ、運用成績が良ければ年金額が増える
・掛金に対して、所得税と住民税が課税されない
・積み立てた年金資産の持ち運びができるポータビリティーがある
・積立金の残高がすぐに把握できて明確である
企業型年金の従業員の主なデメリット
・年金額が事前に確定していない
・運用リスクは加入者本人が負い、運用成績が悪ければ年金額が減る(元本割れもあり)
・掛金を途中で引き出すことはできない