退職共済年金

退職共済年金は、老齢になった場合に、共済年金から支給される年金（退職給付）をいいます。

被用者年金制度の一元化により、2015年10月から厚生年金に統一されたことで、現在、名称は「老齢厚生年金」に変更されていますが、年金の支払先については、原則として共済組合が支払うことになっています。

目次：コンテンツ構成

• 退職共済年金の概要（制度存続時）
• 被用者年金制度の一元化による取扱い

退職共済年金の概要（制度存続時）

退職共済年金は、共済年金の組合員の方が退職した場合に、その退職後の所得保障のために支給される給付で、老齢基礎年金の受給資格期間を満たした時に、65歳から老齢基礎年金に上乗せして受け取ることができました（退職共済年金の名称で受給中の方は継続）。

なお、受給する条件や年金額の計算方法は、基本的に老齢厚生年金と同じで、また共済独自の職域加算額が上乗せされました。

＜共済年金について＞

主として国家公務員や地方公務員、私立学校教職員などが加入する公的年金制度で、加入者（組合員）の老齢・障害・死亡について給付を行い、組合員及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的としていた。

被用者年金制度の一元化による取扱い

被用者年金制度の一元化により、2015年10月から共済年金は厚生年金に統一されましたが、一元化前に受給されていた方は「退職共済年金」を受給するのに対して、一元化後に受給される方は「老齢厚生年金」を受給することになります。

また、職域部分（3階部分）は廃止されましたが、既に「退職共済年金」を受給されている方や2015年9月までの組合員期間を有する今後年金権を取得される方については、従来通りの計算方法による職域部分を受給することができます。

※被用者年金制度の一元化で「職域加算」は廃止されたが、同時に新たな3階部分の年金として｢年金払い退職給付（退職等年金給付）」が創設された。