実測売買
読み方: | じっそくばいばい |
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分類: | 土地 |
実測売買は、土地の売買契約において、取引価額を実測面積によって確定することをいいます。これは、土地の取引(売買)の際に、登記簿上の公図や登記簿面積によるのではなく、実際に現況の土地を測量し、正しい地形や境界、面積に基づいて売買契約を締結することを指します。
具体的には、予め定めた1平方メートル当たりの単価に実測面積を掛けて売買金額を算出する方法と、登記簿面積や過去の測量面積などを基に仮の売買総額を定めておき、実測面積との差異に対して売買金額を加算・減算する方法があります。また、登記簿面積などに対して、予め定めた面積以上の差異が生じた場合のみ、売買代金を精算することを条件にした方法もあります。
一般に公図は、明治初期の地租改正事業で作られた地図が基になっており、現況と異なることが多く、また登記簿面積が実際より少なく記載されていることも多いです。そのため、後々のトラブルを回避するためにも、実測売買が望ましいとされます。