ATM
読み方: | えーてぃーえむ |
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分類: | 機械・機器 |
ATMは、金融業界では、預金取引の「Automated Teller Machine(オートマチック・テラー・マシーン:現金自動預け払い機)」の略、またはデリバティブ取引の「At the money(アット・ザ・マネー)」の略として用いられています。
目次:コンテンツ構成
ATM(Automated Teller Machine)
ATMは、"Automated Teller Machine"の略で、「現金自動預け払い機」とも呼ばれ、金融機関や消費者金融会社が現金の入出金などのサービスを顧客(利用者)に提供する機械をいいます。また、現金の引出しと残高照会のみを扱う専用端末は、「CD(現金自動支払い機)」と呼ばれ、区別されています。
ATMの仕組みと機能
ATMは、利用者が自分自身でカードを差し込んだ後、暗証番号を入力し、設置されている専用端末(パネル)を操作して各種サービスを受けるという仕組みになっています。
現在、その形態や機能は、提供する金融機関等によって若干異なりますが、銀行や信金、信組、労金、JAバンクなどの場合、端末に紙幣(及び硬貨)や通帳、カードなどの受入口や支払口を備えており、簡単な操作で現金の入出金、残高照会、振り替え、振り込み、通帳記帳、ローン返済、暗証番号変更などができるようになっています。
ATMの設置とメーカー
ATMは、金融機関等の本支店や店舗外(専門コーナー)、コンビニ、郵便局、駅などに設置されており、日常生活を送る上で一つの社会インフラとなっています(利用時間帯はそれぞれ異なる)。
現在、日本でATMを製造するメーカーとしては、富士通フロンテック、沖電気工業、日本ATM、日立チャネルソリューションズなどがあります。
ATM(At the money)
ATMは、"At the money"の略で、オプションにおいて、原資産価格と権利行使価格が等しい状態をいいます。これは、本質的価値がゼロ(0)で、時間的価値が最も高い状態を指します。
本質的価値とは、コール・オプションまたはプット・オプションの「権利行使価格」と「原資産価格」の差額分のことで、オプションの現時点での価値であり、その権利を行使することによって、このオプションからどのくらいの利益が発生するかを表しています。
ATM(At the money)の状態
ATMは、権利行使価格(行使価格)と原資産価格(市場価格)との関係において、オプション取引の買方が権利行使をした場合に「損益が発生しない状態」です。すなわち、コール・オプション、プット・オプションとも、行使価格が原資産価格(市場価格)と等しい場合を指します。
・コールオプションの場合:原資産価格=権利行使価格
・プットオプションの場合:原資産価格=権利行使価格
ATM(At the money)の例
例えば、行使価格100円のコール・オプションを持っていたとします。仮に市場価格が100円の時にオプションの権利行使をすると、市場でも100円で買えるところを同じく100円で買うことになるため、オプション料(プレミアム)の分だけ損となり、このような状況では権利行使をすることはありません。