紙幣

紙幣は、硬貨と対比しての分類で、素材が紙である貨幣をいいます。これは、特殊な紙に貨幣の形態が印刷されたもので、広義には、政府が発行する「政府紙幣」と中央銀行などが発行する「銀行券」がありますが、狭義には「政府紙幣」のみを指します。

現在、香港やシンガポールなど政府紙幣を発行している国も僅かにありますが、大半の国では中央銀行の発行する銀行券が一般的となっています。そういった中、日本で紙幣と言った場合は、日本銀行が発行する銀行券である「日本銀行券」を指します。

ちなみに、今日の日本では、政府紙幣は存在しませんが、その昔、明治政府の「太政官札」や「新紙幣」、大正時代から昭和時代（戦前）にかけての「小額紙幣」などがありました。