正貨
読み方: | せいか |
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分類: | 貨幣 |
正貨は、本来、一国の貨幣制度の基礎である本位貨幣のことをいいます。これは、かつて(昔)の金本位制における「金貨」や銀本位制における「銀貨」のように、その表示する価格(額面値)と同じ値打ち(素材価値)のある貨幣を指します。
また、本位貨幣に代って兌換銀行券が流通していた時は、中央銀行が発行銀行券の兌換保証のために保有する金貨や銀貨、金地金、銀地金を指したほか、他の金本位国あての金為替なども含むことがありました。
◎正貨の中央銀行による保有を「正貨準備」と言い、発行銀行券の兌換を保証するほか、国際的な決済のための支払準備もなしていた。
◎何を正貨とみなすかは、各国の関係法規や政府、中央銀行の裁量によっていた。