兌換銀行券
兌換銀行券は、保有者の請求により、同額の正貨と引き換えることのできる銀行券をいいます。また、正貨とは、国の貨幣制度の基礎となる本位貨幣のことで、金本位制では「金(金貨)」となります。
日本では、日本銀行が1885年に銀との交換ができる銀兌換銀行券を初めて発行し、1887年に金本位制への移行により金兌換銀行券を発行しました。その後、時を経て世界恐慌が起こり、1932年に「銀行券の金貨兌換停止に関する勅令」の公布施行により、金兌換が停止されると共に、日本は金本位制から離脱し、日本銀行券の兌換も停止されました。