仮名取引

仮名取引は、架空名義（実際には存在しない人物の名義）や他人名義などを使用し、自分の素性を隠して行う取引をいいます。これは、マネーロンダリングや脱税といった違法行為の温床になる可能性があり、また相場操縦といった不公正取引に利用される可能性があり、現在、法令諸規則等により固く禁止されています。

例えば、証券取引においては、架空名義で口座を開設して取引しているようなケースや、他人名義で口座を開設して取引しているようなケースが該当します（金融機関では、仮名取引を防ぐために、口座開設時に本人確認を実施している）。

なお、「仮名取引」に対して、家族や友人など自分以外の名義を借りた上で、名義人になりすまして行う取引は「借名取引」と言います。