シラーPER(CAPEレシオ)
読み方: | しらーぱー |
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英語: | Cyclically Adjusted Price Earnings Ratio |
分類: | 指標 |
シラーPERは、「CAPEレシオ(ケイプレシオ)」とも呼ばれ、現在の株価をインフレ率で調整した過去10年間の一株当り純利益の平均値で割ったものをいいます。
米国のロバート・シラー氏(ノーベル経済学賞受賞)とジョン・キャンベル氏が考案した株価指標で、株式市場や株価の割高・割安を判断する際に使われます。通常、米国の代表的な株価指標であるS&P500などに対して使われますが、日本のTOPIXなどにも使うことができます。
一般にシラーPERは、現在の株価を単年度の一株当り純利益で割った「PER(株価収益率)」とは異なり、インフレ調整後の一株当り純利益の10年移動平均値を用いて計算するため、一時的要因による収益変動や中長期の景気循環が除外できるといった利点があります。
また、10年間という長い期間の平均収益で見ているため、長期的なスパンで過熱感の状況を判断することができ、経験則として、シラーPERが25倍以上になると割高(警戒水準)と言われます。