優先株式(優先株)
読み方: | ゆうせんかぶしき |
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英語: | Preferred share |
分類: | 株式区分 |
優先株式(優先株)は、普通株式の株主に優先して、配当や残余財産の分配を受ける権利が認められた株式をいいます。
種類株式の一つで、普通株式と比べて、剰余金の配当を優先的に受けられる、残余財産の分配を優先的に受けられる、あるいは両方について優先的に受けられる、といった性格を兼ね備えた株式となっています。
一般に優先株には、株主総会での議決権がないことが多く、その代わりに優先配当が支払われます。このような仕組みにより、議決権の行使よりも配当を優先的に得たい株主にとっては好ましい株式であり、また企業側にとっても議決権を付与することなく、資本の増強を図れるといったメリットがあります(通常、優先株には普通株への転換権はない)。
◎優先株の剰余金の配当については、所定の優先配当以外に普通配当を受けられる「参加型」と、所定の優先配当しか受けられない「非参加型」とがある。
◎当該事業年度において、優先株主に対して支払うべき配当の金額が優先配当の額に達しない場合、その不足分が次期以降の剰余金から次期以降の優先配当と合わせて支払われる「累積型」と、その不足分が次期以降には繰り越されない「非累積型」とがある。