種類株式(種類株)
読み方: | しゅるいかぶしき |
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英語: | Classified stock |
分類: | 株式区分 |
種類株式(種類株)は、株式の権利内容が異なる株式のことをいいます。これは、配当の支払いや株主総会での議決権などに関し、普通株とは権利内容が異なる株式を指し、企業(株式会社)にとっては、多様性のある資金調達を図ることが可能になっています。
※普通株:株主に対して与えられる権利内容について、何ら制約のない標準となる株式。
目次:コンテンツ構成
種類株の発行について
企業の株主は、保有する株式数に応じて、同じ権利内容を持つのが原則ですが、2006年5月に施行された会社法では、例外として、一定の範囲と条件のもとで、権利内容が異なる複数の「種類株」を発行することを認めています。また、実際に種類株を発行するにあたっては、企業の定款に明記する必要があります。
なお、普通株は一般的な株式ですが、種類株が発行されると、普通株も権利内容がその株式と異なることになるため、種類株の一つと見なされることになります。
種類株のタイプについて
現在、種類株には、議決権が制限される代わりに高い配当を受けられる「優先株」、配当や残余財産分配権などが制限されている「劣後株」、株主総会の決議を拒否できる「黄金株」など様々なタイプ(種類)があります。
例えば、東証プライムに上場する伊藤園では、普通株以外に、議決権なしで普通配当額×125%(未払い分は累積)の優先配当のある優先株を発行し、上場しています(株価は、普通株と優先株では異なる)。