キングストン合意
読み方: | きんぐすとんごうい |
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英語: | Jamaica Agreements(Kingston, 8 January 1976) |
分類: | 合意 |
キングストン合意は、1976年1月にジャマイカの首都キングストン(Kingston)で開かれた、国際通貨基金(IMF)の暫定委員会での合意をいいます。
1973年に主要先進国は、長く続いた固定相場制から変動相場制(為替レートの決定を市場の需要と供給により自由に変動させる制度)に移行しましたが、その後、制度移行に伴う諸問題の解決が関係国間で行われました。
そういった中、本会合では、IMFが現実の姿を追認することで合意が成立し、変動相場制の正式承認を含む、IMFの第2次協定改正を決定しました(新制度は、1978年4月1日に発効)。
一般にキングストン体制と呼ばれる合意の内容については、主に以下からなっていました。
(1)IMFクォータの32.5%の増資
(2)変動相場制の認知や金の公定価格の廃止といった現実を追認するためのIMF協定の改正
(3)それに付随したIMF保有金の処分等の当面の問題処理
※ジャマイカ:中米、カリブ海に位置する島国。