とん税
【読み方:とんぜい、分類:税分類】
とん税は、とん税法に基づいて、外国貿易船の開港への入港に対して課される国税をいいます。これは、流通税の一種で、納税義務者は原則として外国貿易船の船長となっており、また課税標準は外国貿易船の純トン数で、税率は入港毎に1トン当りいくらという形で規定されています。
◎1トン当り一定額を一度に納付すれば、その港においては一年間、とん税を収めることを要しない。
◎海難その他やむをえない事故で入港した船舶に対しては、とん税は課税されない。
※外国貿易船の開港:貨物の輸出及び輸入並びに外国貿易船の入港及び出港その他の事情を勘案して政令で定める港。
また、「とん税」と同種の税金として、特別とん税法に基づいて、地方公共団体に財源を譲与するため、外国貿易船の開港への入港に対して課される「特別とん税」があります。
特別とん税は、国がとん税を徴収する際に併せて徴収することにしているため、国が徴収した両税の収入額の36分の16に相当する部分をとん税の収入とみなし、残りの36分の20に相当する部分を特別とん税の収入とみなしています。