二点天井(二重天井)
【読み方:にてんてんじょう、分類:チャート】
二点天井(二重天井)は、「ダブルトップ」とも呼ばれ、チャートパターンの一つで、チャート内で二度同じくらいの高値を付け、ローマ字のMのような形状のものをいいます。
具体的には、上昇・下落・上昇・下落を繰り返し、相場の天井圏で二つの高値が形成された後に、その二つの高値の間の谷にあたる部分の安値水準(ネックライン)を二度目の下落の際に下回った(割り込んだ)場合に、上昇から下落への反転パターンとするものです。
一方で、二点天井とは逆に、チャート内で二度同じくらいの安値を付け、ローマ字のWのような形状のものを「二点底」と言います。
一般に二点天井は、天井圏で出現しやすい形で、相場の天井を示す「売りシグナル」のチャートパターンとして知られています。
通常、上昇相場において、一度付けた高値は強く意識され、特に売りの値頃感を市場参加者に提供することになり、二度目の高値トライで、この水準を抜けないともう一段階下落することが多いです。
なお、ネックラインからの下げ幅の目安としては、二点天井の高値とその間の安値との値幅と同程度とされています。