原油ETF
原油ETFは、指標原油の価格に値動きが連動する上場投資信託(ETF)をいいます。これは、代表的な国際商品(コモディティ)の一つである「原油」に少額から投資が可能で、また取引時間中は、株式と同様、リアルタイムに売買ができます。
一般に原油(Crude oil)の値動きは、ガソリンや灯油など普段使う燃料価格との相関性が高いため、原油関連のETFへの投資はインフレヘッジにも有効と言えます。
原油取引の指標原油
世界の原油取引は、消費地ごとに北米・欧州・アジアという三大市場が形成されており、それぞれにおいて「米国産WTI原油」「北海ブレント原油」「中東産ドバイ原油」が指標原油として取引され、これらの市場価格を基準に、品質による価格差などを考慮して多種多様な原油の販売価格が決定されています。
現在、世界に数ある原油価格の中で、WTI原油の先物価格(NYMEXのNY原油)が一番注目されています。
原油ETFの取引ポイント
原油ETFが参照する原油価格は、世界経済の動向、産油国の生産状況、消費国の需要動向、戦争・紛争など様々な要因によって大きく変動することがあります。また、国内の原油ETFでは、ドル建ての商品価格を日本円で表示するため、為替変動の影響も受けることになります。
・少額で投資ができ、インフレヘッジにも効果的
・オルタナティブ投資の一つとしても利用可能
・原油価格に連動し、株式と同じ感覚で売買可能
・原油価格や為替の動き次第で元本割れのリスク
原油ETFの種類
現在、日本では、東京証券取引所において、以下の原油ETFが気軽に取引できます。
・WisdomTree WTI 原油上場投資信託
・NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信
・WTI原油価格連動型上場投信