あさひ銀行

あさひ銀行は、1992年9月21日から2003年2月28日まで使われた、都市銀行の旧称です。

現在の「りそな銀行」と「埼玉りそな銀行」の前身行で、1991年4月に協和銀行と埼玉銀行が合併して「協和埼玉銀行」となり、1992年9月に「あさひ銀行」に商号変更されました。

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あさひ銀行の概要(りそなの前身)

あさひ銀行は、1991年4月1日に、都銀下位行同士であった、協和銀行(本店・東京都)と埼玉銀行(本店・埼玉県)が対等合併により、「協和埼玉銀行」として誕生しました(1992年に商号変更)。

1990年代は、日本でバブルが崩壊し、金融業界が巨額の不良債権に苦しんだ時代であり、そういった中で「あさひ銀行」が誕生し、その後、生き残りを賭けた都銀再編の流れの中で、2002年に大和銀行と経営統合しました。

そして、2003年にあさひ銀行は、グループ内の再編(分割・合併)により、りそな銀行(本店・大阪府)と埼玉りそな銀行(本店・埼玉県)に継承されました。

◎貯蓄銀行を前身とする「協和銀行」と地方銀行として出発した「埼玉銀行」は、共に大企業取引よりも、中堅・中小企業取引と個人取引を主力としていた。

◎当時、あさひ銀行は、統合後の経営戦略として、首都圏に強い「リテールトップバンク」を標榜していた。

◎マスコットキャラクターは、協和銀行からの「ミッフィー(ウサギの女の子のキャラクター)」を引き続き採用した。

あさひ銀行の沿革(1992年-2003年)

あさひ銀行は、平成の一時期(1992年-2003年)、都市銀行の一つとして世間に知られていました。

1992年-1999年

1990年代は、バブル崩壊による平成不況が長期化し、金融システムへの不安が広がり、生き残りを賭けた都銀再編が進行する中で「あさひ銀行」が誕生し、その後、あさひ銀行も不良債権問題に苦しむ中、他行との統合を目指しました。

そういった中、1998年から2000年にかけて、当初の東海銀行に加えて、三和銀行とも統合する構想を進めていましたが、最終的には戦略の違いにより離脱しました。

◎1991年4月に協和銀行と埼玉銀行が対等合併し、「協和埼玉銀行」となる。

◎1992年9月に協和埼玉銀行が商号を「あさひ銀行」に変更する。

◎1994年6月に証券子会社の「あさひ証券」を設立する。

◎1996年3月に信託子会社の「あさひ信託銀行」を設立する。

◎1999年3月に金融危機への対応から、あさひ銀行にも公的資金5000億円が注入される。

2000年-2003年

2001年は、ITバブル崩壊による世界的な株価急落に見舞われ、マーケットやメディアなどにおいて、あさひ銀行の経営悪化が注目され、株価が乱高下する中、いくつかの統合交渉を経て、大和銀行と経営統合することになりました。

そして、2002年に経営統合し、2003年にあさひ銀行は分割されて、りそな銀行と埼玉りそな銀行に継承されました。

◎2001年9月に大和銀行グループとあさひ銀行が経営統合に基本合意する。

◎2002年3月に大和銀ホールディングス(現・りそなホールディングス)は、株式交換によりあさひ銀行と経営統合し、あさひ銀行は大和銀ホールディングスの完全子会社となる。

◎2002年8月に埼玉県を地盤とした「埼玉りそな銀行」が設立される。

◎2002年10月に大和銀行とあさひ信託銀行が合併する。

◎2003年3月に大和銀行と埼玉りそな銀行は、分割後のあさひ銀行と合併し、同時に大和銀行は商号を「りそな銀行」に変更する。

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