東京銀行

東京銀行は、1946年12月17日から1996年3月31日まで使われた、都市銀行の旧称をいいます。同行は、現在の三菱UFJ銀行の前身行の一つで、1996年4月に三菱銀行と合併して「東京三菱銀行」となり、2006年1月に東京三菱銀行がUFJ銀行と合併して「三菱東京UFJ銀行」となり、そして2018年4月に三菱東京UFJ銀行が三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の名称統一で「三菱UFJ銀行」に商号変更されました。

三菱銀行と合併前、東京銀行は、日本唯一の外国為替専門銀行として、邦銀で最も多い海外拠点を持ち、またコーポレートカラーは「緑」で、キャッチコピーは「広がる世界、身近な東銀」を掲げていました。

東京銀行の沿革

東京銀行は、昭和から平成の半世紀(1946年-1996年)、日本唯一の外国為替専門銀行として、また都市銀行の一つとして、世間に知られていました。

・1880年に国立銀行条例に基づき、「横浜正金銀行(東京銀行の前身)」が設立される。

・1946年に横浜正金銀行の優良な資産と負債を引き継ぎ、普通銀行として「東京銀行」が発足する(1947年に業務開始)。

・1954年に外国為替銀行法に基づき、日本唯一の外国為替銀行(外国為替専門銀行)になる。また、金融債の発行が許可される。

・1996年に三菱銀行と合併して「東京三菱銀行」となる。

・2006年に東京三菱銀行がUFJ銀行と合併して「三菱東京UFJ銀行」となる。

・2018年に三菱東京UFJ銀行が「三菱UFJ銀行」に商号変更され、「東京」の名称が消える。

東京銀行の概要

東京銀行は、営業当時、「東銀」や「BOT」とも呼ばれ、東京都中央区日本橋本石町(日本銀行の隣)に本店があり、また日本唯一の外国為替専門銀行として、政府保有外貨の預金銀行に指定されたのを始め、海外店舗設置の優先的配慮など対外業務面で優遇されました。実際、合併前には、北米や中南米、欧州、中近東、アフリカ、アジア・オセアニアなどに、邦銀で最も多い拠点(海外支店、駐在員事務所、現地法人、合弁会社など)がありました。

1970年代までは、主に日系企業の海外進出支援や国外でのシンジケートローンなどに強みを発揮していましたが、1980年代に入ると中南米向けの不良債権が重荷となる一方で、外国為替業務の独占も崩れ、その優位性と存在意義は次第に薄れていきました。そして、1992年に金融制度改革関連法が成立し、東銀の普銀転換が可能になると、他行との合併の噂が浮かんでは消える中、1996年に三菱銀行と合併して「東京三菱銀行」となりました。

●東京銀行の金融債

1954年に外国為替銀行の認可を受けたことにより、国内支店網の制限や純国内貸付の抑制など国内業務面での制約から円資金の調達に支障をきたしたため、日本興業銀行や日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、農林中央金庫、商工組合中央金庫などと並んで、金融債「東京銀行債券」の発行が許可されました。

・3年物の利付金融債:リットー、ハイジャンプ
・1年物の割引金融債:ワリトー

※三菱銀行との合併に際して、「東京三菱銀行債券」として6年間のみ継続発行が認められ、2002年に当該期間終了に伴い、金融債の発行を終了した。

●東京銀行の行名変遷

東京銀行は、1946年に設立以来、以下のような行名となり、現在は「三菱UFJ銀行」となっています。ちなみに、合併前の東銀は、リベラルな行風として知られており、合併後の旧三菱銀行の権威主義的・官僚的行風に馴染めなかったのか、外資系金融機関や国際機関などを中心に、旧東銀行員の転出が相次いだそうです。

・1946年12月-1996年3月:東京銀行
・1996年4月-2005年12月:東京三菱銀行
・2006年1月-2018年3月:三菱東京UFJ銀行
・2018年4月-現在:三菱UFJ銀行

商号 株式会社 東京銀行
〔THE BANK OF TOKYO Ltd.〕
存続期間 1946年-1996年、以降は現・三菱UFJ銀行に
本店所在地 東京都中央区日本橋本石町一丁目3番2号
事業内容 銀行業
金融機関コード 0015
上場 東証1部・大証1部・京証・札証(8313)

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