金融債

金融債は、かつて、特定の金融機関が特別な法律に基づいて発行した債券をいいます。これには、大きく分けて、発行する金融機関の種類によって「銀行債」と「特殊金融債」の2つがありました。前者(銀行債)については、長期信用銀行法や外国為替銀行法の対象となる銀行に発行が認められ、後者(特殊金融債)については、農林中央金庫法や商工組合中央金庫法、信用金庫法の対象となる系統金融機関に発行が認められていました。

一般に金融債には、定期的にクーポン(利子)が支払われる「利付金融債」と、利子の支払いがない代わりに利子相当額を割り引いて発行する「割引金融債」の2つがありました。その発行方法については、利付金融債が募集発行と売出発行で、また割引金融債が売出発行となっていました。また、発行時から発行金融機関との間で「保護預り契約」のある個人向けの保護預り商品については、2001年4月から預金保険制度の適用対象となっていました。

金融債の発行金融機関と発行根拠法

金融債を発行できる金融機関の発行根拠法は、以下のとおりでした。

●長期信用銀行法

昔の対象行:みずほ銀行、新生銀行、あおぞら銀行

●外国為替銀行法-2008年廃止

昔の対象行:三菱東京UFJ銀行

●農林中央金庫法

現在の対象行:農林中央金庫

●商工組合中央金庫法-2008年廃止

昔の対象行:商工組合中央金庫

●信用金庫法

現在の対象行:信金中央金庫

個人向けの金融債の発行状況--終了

戦後の長い間、金融債は、金融市場から長期資金を得るための唯一の手段でしたが、1999年以降の金融自由化の進展と共に、金融機関の資金調達手段が多様化したため、2013年5月以降、個人向けの金融債の発行は全て終了しました。