IBANコード

読み方: あいばんこーど
英語: International Bank Account Number
分類: 識別コード

IBANコード(アイバンコード)は、"International Bank Account Number"の略で、日本語では「国際銀行口座番号」とも呼ばれます。これは、主にヨーロッパ(欧州)を中心に使われる、銀行口座の所在国・銀行・支店・口座番号を一意に特定するための統一規格(国際標準)のコードをいいます。

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IBANコードの開発と採用

IBANコードは、元々は、欧州連合(EU)内での国際送金を円滑化(処理の迅速化、エラー削減、コスト低減)を図るために開発され、欧州銀行規格委員会によって採択された後、国際標準化機構(ISO)によって規格化されました。

現在、欧州の他には、中東やアフリカなどの諸国でも採用されており、またSWIFTが「ナショナルIBANフォーマット」の登録機関として指定されています。

IBANコードの構成

IBANコードは、最長34文字のアルファベットと数字からなり、最初の2文字は「国名コード(アルファベット)」、次の2文字は「チェックディジット(検査数字)」、その後の部分(最大30文字)が「各国内の銀行口座番号(BBAN:Basic Bank Account Number)」となっています。

<英国の銀行の場合(22文字)>

(例)GB12ABCD123***123*****

・国コード:GB
・チェックデジット:12
・銀行コード:ABCD
・支店コード:123***
・口座番号:123*****

IBANコードの情報(海外送金時)

昨今、欧州等における多くの金融機関では、送金の際に「IBANコード」や「BICコード」の情報が必須となり、これらのコード情報がない取引については、特別な対応を要する取引として別途手数料を請求されることが多くなっています。

また、IBANコードの採用国においては、これらのコード情報がないことを理由に、入金の遅延があったり、また送金自体が実行されず、顧客に返送されることもあるそうです。

そのため、外国送金を行うにあたっては、コード情報が不明な場合には、予めその情報を確認した上で送金手続きを行った方がトラブルを未然に防ぐことができます。

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