外貨準備

読み方: がいかじゅんび
分類: 世界経済|外貨準備

外貨準備は、通貨当局(政府および中央銀行)が、公的な対外支払いに備えたり、為替相場の安定を図る目的で外国為替市場に介入するために保有している準備資産のことをいいます。これは、大きく分けて、外貨資産(預金、証券等)、IMFリザーブポジション(IMF加盟国が出資金に応じてIMFから借りられる与信相当額)、SDR(IMF加盟国が持つ特別引出権)、(ゴールド)となっています。現在、外貨準備高が世界で一番多いのは中華人民共和国で、日本は二番目に多く(2015年末時点)、また東南アジア諸国は、1997年のアジア通貨危機の際に外貨不足に陥った反省から、外貨準備を積み上げる傾向があるのに対して、先進諸国の多くは、外貨準備が増えると為替リスクが増すため、あまり持たない傾向があります。

これまで、日本においては、過去の為替介入(円売り・ドル買い介入)によって円と交換したドル資金が大きく積み上がっており、また介入の際に、国庫短期証券を発行して民間金融機関から円を借り入れ、その資金を元手に外国為替市場で円売り・ドル買いに動くため、外貨準備が増えるのと並行して、国庫短期証券の発行残高(国の債務)も膨らむという仕組みになっています。なお、日本の外貨準備は、財務省外国為替資金特別会計)と日本銀行が保有しており、その総計については、財務省が「外貨準備等の状況(月末残高、ドル建て)」で毎月公表しており、外貨(証券、預金)、IMFリザーブポジション、SDR、金、その他外貨準備を合計したものとなっています。