元金

読み方: がんきん
分類: 概念

元金は、本来の意味として、「貸し借りした実際の金額、利子を含まない元の金額」や「事業を始めるのに必要な資金、元手」などをいいます。これは、金融取引においては、預貯金等の貯蓄の元の金額、株式・債券・投信・FX等の投資の元の金額、住宅ローン・教育ローン・自動車ローン・キャッシング等のローンの借入金額などを指します。

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元金の日常的な意味

元金は、日常的には「元本」と同義で、金銭の貸借に際し、利子(利息)を生ずる、貸し借りした「もとの金(元の金額)」を指し、また法律用語としても、この意味で使われることが多いです。

<本用語の使用例>

・財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は、元金550万円までの利子が非課税扱いになる
・住宅ローンは、借入当初は、なかなか元金が減らない
・奨学金の貸与型には、元金だけを返済する第1種と、元金と合わせて利息も返済する第2種がある

元金の金融取引での認識

元金は、金融取引の認識では「資金の運用」と「資金の調達」に注意することが必要です。

◎資金の運用において、預貯金は、一部の仕組預金を除き、商品の設計上、元金が保証されるのに対して、株式や債券、投資信託などは、市場動向により日々価格が変動するため、時として元金を下回ることもある。

◎資金の調達において、ローンの借り入れの際には、予め決められた返済方法によって借入額から利息が計算され、返済期間中の元金と利息の割合が決定される。また、ローンの返済では、繰上返済を行って、元金をいかに早く減らすかが大きなポイントになる。

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