低位株

読み方: ていいかぶ
分類: 株式区分

低位株は、株式市場全体の水準と比べて、1株当りの株価が低い銘柄をいいます。文字通り、株価水準が低い銘柄ですが、どの程度低ければ、こう呼ばれるのかという明確な定義が特に決まっているわけではなく、その時々の相場全体の水準によって変わってきます。

現在、日本の株式市場で「低位株」と言った場合、株価が300円以下の銘柄を指したり、株価が500円以下の銘柄を指したりすることが多いです。また、株価が100円を下回ると「超低位株」や「ぼろ株」などと呼ばれることもあります。

具体的には、繊維・鉄鋼・非鉄・造船・化学・ガス等の成熟業種に属する成長性の低い銘柄や、業績不振で低位で張り付いている銘柄などが「低位株」に該当し、その共通の特色として、発行済株式数(上場株式数)が多いことが挙げられます。

一般に低位株は、少ない資金で取引ができ、また株価の変動率が大きいため、値上がり時の上昇率が高くなるといったリターンが期待される一方で、下落率も大きくなるといったリスクもあります。通常、上昇トレンドに入ると、最初に値がさ株が人気を呼び、それが一巡すると中位株や低位株といった出遅れ株の物色が始まることが多いです。

・低位株:株価水準が低い銘柄
・中位株:株価水準が中程度の銘柄
・値がさ株:株価水準が高い銘柄

なお、低位株は、少ない資金で手がけやすいため、デイトレーダーに好まれたり、また仕手株として利用されたりすることもあります。

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