NT倍率

読み方: えぬてぃーばいりつ
分類: 指標

NT倍率は、日経平均株価(Nikkei225)東証株価指数(TOPIX)で割って算出したもの(指標)をいいます。これは、両者の頭文字(NとT)をとった呼称で、日本の株式市場全体の動向(方向性)を把握する際に役立つほか、投資戦略を立てる際にも参考になる指標となっています。

一般にNT倍率は、その時々の相場展開や物色動向などによって大きく変動し、経験則的には10倍から12倍程度の値(倍率)を取ることが多いようです。ちなみに、似たような概念で、日米間の株価乖離を見る指数にS&P500をTOPIXで割って算出する「ST倍率」があります。

NT倍率の見方

NT倍率が上昇している時は、日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率を上回っている時、あるいはTOPIXの下落率が日経平均の下落率を上回っている時なのに対して、NT倍率が下落している時は、日経平均の下落率がTOPIXの下落率を上回っている時、あるいはTOPIXの上昇率が日経平均の上昇率を上回っている時となります。

通常、株式市場全体の株価が値上がりする時は、TOPIXよりも日経平均の方が早く上昇しやすいと言われ、一方で株式市場全体が値下がりする時は、日経平均よりもTOPIXの方が早く下落しやすいと言われます。これより、NT倍率が大きい時は、株式市場全体の株価が上昇傾向にあり、逆に小さい時は、株式市場全体の株価が下落傾向にあると大まかに判断することができます。

NT倍率の日経平均とTOPIX

株価指数は、それぞれ算出方法が異なるため、指数構成銘柄の動きや局面によって独自の動きをすることがあり、指数の動きの違いから相場の流れを大まかに読み取ることができます。

NT倍率を構成する、日経平均の場合、連続性を持たせるように修正を加えた単純平均株価のため、値がさ株(株価水準の高い銘柄)に影響を受けやすいという特色があるのに対して、TOPIXの場合、東証一部の全銘柄を対象にした銘柄毎の「時価総額(株価×発行済株数)」による加重平均のため、時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいという特色があります。