償却原価法

読み方: しょうきゃくげんかほう
分類: 企業会計

償却原価法は、金融資産または金融負債を債権額または債務額と異なる金額で計上した場合に、当該差額に該当する金額を弁済期または償還期に至るまで、毎期一定の方法で取得価額に加減する処理方法をいいます。

例えば、満期まで保有する目的の債券投資では、額面より高い価額または低い価額で取得した場合に、その差額を満期までの残存期間で按分(平準化)して毎期計上(アモチゼーションまたはアキュムレーション)し、貸借対照表(B/S)に反映させる処理方法となっています。

一般に償却原価法は、会計処理において、債権額または債務額と計上額とが異なり、かつ、その差額の性格が金利の調整と認められる場合に、債権債務の貸借対照表価額を算定する際に適用されます。

また、実際の処理方法には「定額法」と「利息法」の二つがあり、通常(原則)は利息法によるものとされますが、継続適用を条件として、簡便法である定額法を採用することができます。

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